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非アルコール性脂肪肝

疾患
非アルコール性脂肪肝

非アルコール性脂肪肝とは、お酒を飲まないのにお酒を飲む人と同じように脂肪肝になるものです。1日でビール大瓶1本ほどしか飲まない人に脂肪肝がある場合は非アルコール性脂肪肝となります。脂肪肝がひどくなると肝臓が硬くなり、肝臓がんができやすくなります。また、乳がんや大腸がん、心筋梗塞などの動脈硬化症とも関連することが分かっています。

非アルコール性脂肪肝の8〜9割は長く放置してもこれといった健康被害はありませんが、残りの1〜2割は徐々に悪化し、やがて肝炎を発症して肝臓の機能低下を招きます。さらにその中の1〜2割が10年ほどで肝硬変や肝臓がんへ進行します。

非アルコール性脂肪肝は肥満や高血糖、糖尿病や高脂血症などで中性脂肪が高い人に起こると言われています。食べ過ぎや運動不足でインスリンの効きが少し悪くなると、血中に血糖が多くなったり中性脂肪が高くなったりして、それが非アルコール性脂肪肝のいちばんの原因となっています。アジア人は欧米人に比べて2倍程度、遺伝子的に肝臓に脂肪を溜めやすいことが分かっているので、日本人は注意が必要です。

非アルコール性脂肪肝に限らず脂肪肝は自覚症状がないので、自分で気付くことはほとんどありません。早期発見のためには検査が必要不可欠で、脂肪肝かどうかを判断するために最も広く行われているのが腹部エコー検査です。皮膚の上から超音波を当てるだけなので痛みもなく、その場ですぐに結果が分かります。特に、メタボリック症候群の人は非アルコール性脂肪肝になりやすく、ウエストが男性で85cm以上・女性で95cm以上の場合、半数以上が脂肪肝だとも言われています。

非アルコール性脂肪肝を治すためには食事療法と運動療法が良いと言われます。食事療法ではカロリーを抑えること、タンパク質を中心にバランス良く食事を取ることが重要です。運動療法では汗をかく程度の有酸素運動が有効だと言われています。有酸素運動の前に筋肉トレーニングやストレッチをするとさらに有効です。肝臓にたまった脂肪は皮下脂肪や内臓脂肪よりも早く減少することが分かっています。特に、肥満の人が体重を3〜5%減量するだけで肝臓の脂肪が取れるので、非アルコール性脂肪肝の治療として減量は最も有効だと言われています。